居心地調査


 高齢者が年々増加する社会を迎え、今まで以上に身近な場所における心地よい生活空間づくりが求められています。私たちは、これからのまちづくりは交通機関等安心安全な諸施設の整備に加え、こうした「まちの居心地」を向上させていくことが重要だと考えています。
 そこで2006年に東京周辺の私鉄10路線50駅の駅周辺を対象に、「歩いてよし」「眺めてよし」「留まってよし」の3つの居心地構成要素を基本に、居心地の良い場所・良くなりそうな芽を発見する現地調査を行いました。そして居心地の良い場や居心地の良い理由を分析し、文章、写真で整理した「レポート2006・まちの居心地を考える」を発表しました。
 このような調査結果から、まちの居心地を構成する要素を検討するには多くのまちを見ながら自らの感性を向上させることが必要だと考え、多様な生活と文化が集積された既成市街地を「居心地観察」し、年間7~8回、令和2年度までに延べ84箇所の観察会を行い、「僕らは居心地探偵団」として観察記録にまとめています。

 今後はこうした観察記録等を参考にして、まちの居心地を向上させる調査活動を進めていきます。